About leather
天然皮革のご注意点

NEONで取り扱っている商品は全て天然皮革です。
傷やシワは動物が生きてきた証であり、天然の素材であるからこそ1枚1枚個性があり、仕上がりも均一にはなりません。
革を無駄にしないため、革本来の自然な表情を活かして製作するので、同じデザインでも色味や風合いが違う世界で1つの作品が出来上がります。天然皮革という素材をご理解のうえ、お楽しみください。
モストロ

植物タンニンなめしのヌメ革を染料で染めた後、一枚一枚手塗りでワックスを塗り込み仕上げたレザーです。
最初の触り心地は「柔らかい」の一言。
使い始めの革は表面が白っぽいですが、徐々に表面のワックスが革の内部に染み込み、輝くほどの艶が出てくると同時に手触りもなめらかになってきます。
「モストロ mostro」とは、イタリア語で「化物/モンスター」という意味で、激しくエイジングする事からその名前が付けられました。
バッカス

タンニンなめしの革に更にタンニンで再なめしを施し、オイルを限界まで染み込ませたのちに絞り加工を施したオイルプルアップレザー。
絞り加工による幾重ものシワと濃淡が他にはない存在感を放っています。
「バッカス」とは「酒飲み」の意で、オイルとタンニンをたっぷり飲ませている事から名付けられました。
使い込んでいくうちに中のオイルが溶け、しっとりエイジングされていくレザーです。
タンナー:マルヒラ

日本有数の皮革産地である兵庫県姫路・たつの地区に工場を構える株式会社マルヒラ。仕上げの技術力において高い評価を受けているタンナーで、熟練の職人が手作業で丹念に仕上げています。
傷跡、血筋

鉄柵や茨のトゲなどによるかき傷(バラ傷)や、闘いの傷跡、虫刺されなどの傷跡の他、血管の跡である血筋が現れる事があります。
漉き加工をすると傷の部分が穴になったり、床面の血筋が目立ったりする場合があります。
シボ感の違い、染めムラ

シボと呼ばれる立体的なシワ(革表面の凸凹)は、同じ種類の革でもシボが目立つものや滑らかなものがあります。
個体による違いの他、部位によって繊維密度や締まり具合が異なるため、1枚の革の中でも染料の入り具合にムラが出てきます。
同じ商品、同じカラーでも風合いが変わってきます。
床面のムラ・スタンプ・書き込み

革は、そのままの厚さで使うこともあれば、厚さを調整するため革を漉く(薄くする)ことがあります。この処理の有無により、同じ革色でも床面の色が異なる場合があります。
また、革の製造工程において、選別などの為にサイズや厚みの書き込み、スタンプが押されています。
革を無駄にしないため、こういう部分も商品に使用しています。
ブルーム

革に含まれているワックスや油分が、白い粉のように表面に現れる事があります。
使っているうちに内部に浸透していくので問題はありませんが、気になる場合はドライヤーなどで少し温めてから拭き取るときれいに落ちます。
プルアップ

オイルをたっぷりと含んだ革では、曲げたりすることで内部の油分が移動し、曲げた部分の色が薄くなって見えます。
このような革をプルアップ仕上げと呼び、独特な色の変化や色ムラをお楽しみください。
シワ(トラ)

特に首回りに見受けられる深いシワは「トラ」と呼ばれ、首から肩にかけてのショルダータイプの革にはトラが顕著に現れます。
天然皮革のワイルドさを醸し出す特徴的な部分とも言えます。
個々の表情をお楽しみください。
色移り

衣服とこすれたり水濡れにより、色移りすることがあります。使い込むと多少落ち着きます。明るい色の衣服などに合わせてお使いになる際にはお気をつけください。
お手入れ

新品の商品は暫くの間特別なお手入れは必要ありません。革の乾燥や傷が気になってきたら、革の栄養補給として革用のオイルやクリームを塗布してください。
お手入れをすることで、表面の傷や水シミを保護し、自然な艶が蘇り、より長く使っていただけます。
①クロスや革用のブラシで埃などの汚れを取ります。
革が折れ曲がっている部分やシワ、縫い目には埃が溜まりやすいです。
②無色透明の革用オイルを薄く全体に伸ばします。
③仕上げに柔らかな毛のブラシでブラッシングを行い、乾拭きします。